2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

六十干支運命方程式 

この頃になると、天体観測が進歩し暦法が整うと五行が暦に採用される。春の時期を「木」に、夏を「火」に 土用を「土」に秋を「金」、冬は「水」と配し季節を五行に置き換え 陰陽五行説が成立した漢の時代から数世紀経た隋・唐の時代(6世紀〜)に其のオリジ…

淵海子平

殷王朝中ごろ 河南省安陽付近の殷墟から亀の甲羅・獣骨が多く出土され そこには沢山の文字が刻まれていた。これらは、甲骨文と呼ばれ、内容は、殷の皇帝が占い師に命じて占わせた結果が記されていると言われている。殷の時代、五行説と関係の深い十進法で表…

災厄の転嫁と王の身代わり

ある社会において、其の全ての人間が犯した罪や災厄を死に行く神に託された時代がある。死にゆく神は 人々に代わって永遠に災厄を背負う。これによって人々は 常に無垢であり幸福でいられるのである。悲しみや苦痛は、しばしば薪や石を背負うことの苦痛と混…

中世のキリスト教では、人間の暮らしを絶えず脅かす存在として悪魔を登場させている。そのために人々は、定期的に悪魔祓いを行わなければ成らなかった。悪魔は 人々に嫌悪感を起こさせるよう描かれており、悪魔の顔、足 手 胴体 頭などに動物の姿が認められ…

名前と迷信

命名において 最も広く知られているタブーは 既に亡くなっている兄弟姉妹の名前を新生児につける事である。これは無神経であるあるばかりか 極めて不吉な事とされてきた。なぜなら新生児にも同じ運命を背負わせる事に成り運命を挑発する事に繋がるからである…

名前の呪術(迷信)

全ての名前は、身元確認としての手段のほかに それ自体魔術的な力と意味を持つ。名前の持つ潜在的な力は、名前による魔術を自在に操る事が出来る。それは丁度 悪魔の名や精霊の名を繰り返し唱え その姿を目の前に呼び出せるのと同様、恐れられている。babyが…

共感呪術

▼類感呪術ギリシア・ローマ・古代インド バビロニア・エジプトの魔法使いは、敵に似せた像を傷つけたり破壊する事で敵に危害を加えたり殺害したりできると信じていた。北米インディアンは、砂や灰の上に人物の像を描き尖った棒で突き刺す事で相手に同様の痛…

呪術

呪術原理 ①類似の法則:類感呪術 似たものは似たものを生み出す。つまり結果は原因に似る。 基礎に拠る観念連想があり、互いに類似しているものは同一と考える 類似の法則の原理から呪術師は、それを真似るだけで思い通りの結果を生み出すことが出来る。 ②感…

ある分譲地の怪

1990年、ある女性が家を建てるための手ごろな土地を探していた。ある日のこと不動産屋に案内された土地は、二十件ほど新築の家が立ち並ぶ予定の日当たりの良い土地だった。 道幅も広く駅からもそう遠くない立地で申し分ない物件だった。しかしその女性は…

自宅床下に死体を遺棄した事件

・http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/2005_07_03.html・1983年ロンドンのあるアパートで下水管が詰まり、トイレの水が流れなくなるという事態が発生した。アパート中に悪臭が立ちこめて、トイレが使えない。どうやら地下の排水管に何かが詰まっている…

古代からの葬式の方法

風葬 遺体を地面や洞窟に投げ、さらすことで獣に食べられる。 土葬 遺体を土に埋める。 鳥葬 遺体を木から下げたり専用の高い塔の上に置き鳥に食べられる 水葬 遺体を海や川に流す。 火葬 遺体を燃やす。 食葬 遺体を集団で食べる。・昔の総墓制では、その人…

古代都市チャタル・ヒュユク

紀元前7000年、コンヤ高原の川の流れに沿って都市が生み出された。まだメソポタミア文明もエジプト文明も開化していなかった頃の都市で人口は、推定で6000人を超えていたといわれている。1961年この地 チャタル・ヒュユクの発掘が開始された。時…

首狩族の蛮行

現在のトルコ中央部の遺跡で、老若男女を問わず喉を切り裂かれ首や手足ををねじ曲げられた何体もの白骨体が見つかった。歴史書には何の記述もないこの惨劇は何なのか。考古学者はヨーロッパで悪名高い、血に飢えたケルト人の蛮行ではと考えている。しかし、…

松本清張 酒船石の考察

ミステリー作家 松本清張は著書「ペルセポリスから飛鳥へ」の中で この酒船石について 飛鳥地方に移住してきたイラン人が薬酒を造る際の用いた道具ではないかと書いている。また彼の実験の結果および考察は次の通りである。酒船石の東側(櫛形)に水を満たす…

酒船石

怪石群で有名な奈良明日香村の酒船石は、飛鳥神社に残されている。この巨石は花崗岩で長さ3.5m 最大幅2.3m 欠けた部分を復元すれば元の重さは、推定50トンはあったものと思われる。酒船石の底部には自然の砂利質土を固めた台石が傾斜の狂うのを防いでいる…

有害物質

・エデト酸 ぜんそく、皮膚発疹などのアレルギー症状 摂取されるとカルシウム欠乏症 血圧降下、腎障害。 ・サリチル酸 皮膚吸収で 発疹などのアレルギー症状を起こす。角膜剥離。飲み下すと嘔吐、下痢、腹痛、食欲減退、興奮、神経失調。死に至る場合もある…

人間やめますか?幻覚剤

・LSD 1943年 スイスの製薬会社サンドス社のアルバート・ホフマン博士は 麦角菌のアルカロイドの研究中 この合成物質を誤って飲んでしまった。ホフマンは、強い酒をあおったような気分と軽い全身の痺れ感に襲われ傍らのソファーに身を横たえる。すると目の前…

毒 幻想・幻聴

マタイ福音書24-30「良い麦と毒麦」 「ある人が自分の畑に『良い種』を蒔いた。 だが眠っている間に、敵が来て麦の中に毒麦を蒔いて行った。 麦が芽生え、やがて実ったとき、毒麦も現われた。 その畑の僕たちは、主人の所に来て言った。『ご主人さま。畑には…

毒薬

・砒素窒素系元素の一つで鶏冠石・硫砒鉄鋼に含有され分離も容易であったことから砒素は 歴史上最も多く悪用された毒薬である。1676年マリー・ドブランヴィリエ公爵夫人は 情夫ゴーダンと共謀して 父親と二人の兄、夫の公爵 さらには自分の娘までも毒殺…

毒 近代以前のヨーロッパでは、医術 医薬が魔術と深い関係を持っていた。これら聖なる「医薬」と対照的に「毒薬」の存在がある。特に黒魔術を操る魔女の作り出す薬は「毒」とみなされ ことさら恐れられた。アフリカの部族社会の呪術師たちやヴードゥー教司祭…