古代からの葬式の方法

風葬 遺体を地面や洞窟に投げ、さらすことで獣に食べられる。
土葬 遺体を土に埋める。
鳥葬 遺体を木から下げたり専用の高い塔の上に置き鳥に食べられる
水葬 遺体を海や川に流す。
火葬 遺体を燃やす。
食葬 遺体を集団で食べる。

・昔の総墓制では、その人の地位・身分などにより違った葬り方をした。幼児の死に対しては 両極の信仰や風習が見られた。早逝したものは守り神になるようにと家の床下に埋め 一方では悪魔であるとして二度と生まれて来ないようにと呪詛し頭に釘を打ったり切り裂いたりして洞穴に捨てた。


・1989年にペルー北部山地のクントゥル・ワシというところで発掘した神殿の床下からお墓が出てきた。3基並んだ状態で一体一体が石積みされた墓の中に別々に埋葬されこの人物と神殿の関係がうかがえる。大事な祖先の遺体を神殿の本尊と考えたものと思われる。


・縄文遺跡を発掘では、既に墓地というのが発生していたことがわかる。例外的だが死産か流産かと思うような出生直後の赤ん坊の埋葬方法は、自分の住んでいる住居の床下に埋める。これは、産んだ母親がなるべく近くに葬りたいという普遍的な感情なのである。

・最古のゴシック様式、サン=ドニは、歴代王家の墓所。ヨーロッパでは、よく聖堂の床下に埋葬された。


キリスト教では、天国に入るためのひとつの条件であった埋葬地が社会的地位を示す物差しとなった。地位ある人は、石棺に入れられ教会の地下室や石の床下、壁の中に安置され名前や地位業績が石に刻まれた。


・土地の少ないハルシュタットでは、亡くなった人をいったんお墓に埋葬し、何十年か経つと、それを掘り返して骨を納骨堂に収めるという習慣が生まれた。墓の再利用である