釘(nail)

釘は、鉄で出来ているので数々の魔法の力を持っていると考えられている。

災いに対しての防御の手段、また様々な病気の治療と言う点に於いて知られている。
鉄釘を金槌で家の壁や戸口の横木に打ち込んでおくと悪霊と病気を寄せ付けない。

さびた釘を用い戸口にクロスの形に並べ打ち込めば特別効果的な予防措置となる。

路に釘が落ちているのを見つけることは、縁起が良い。其の釘が古びて錆びていたならなおさら良い。このような釘を身につけ持ち歩く事で魔女や邪眼を遠ざけることが出来る。

魔法使いの疑いのある人物の足跡に鉄釘を一本打ち込む。其の申し立てが正しければ 其の人物は、まもなく現れ自分の足跡から釘を引き抜く。

蹄鉄をとめるために使われる魔術に対し二重に効き目があるとされている。
一方、樹木に釘を打ち込むとその木の理想的な生長が保障されると言う。

民間療法

てんかんの発作に有用な方法は、発作で苦しんでいる時、その場の地面に釘を打ち込むと苦しみを癒す事が出来る。

歯痛、熱病のような様々な体の身体的問題には、釘を疾患場所に触れさせその後に地面に打ち込むと治癒する。こtれは、釘を最初に踏んだ人に痛みや病状が転移してしまうので 十分気をつけて行うべきである。

GyaoOriginalTV

mminazuki2007-01-31

http://www.gyao.jp/variety/x51/

サイババの神秘


★インド史上最高の予言者アガスティア
 彼が残した驚異の予言書 アガスティアの葉とは!?
★12年間 食べ物を口にせず生きている男に密着!!
 日光をエネルギーに変えるという驚異的な肉体の謎に迫る
★現存する生神 サイババの神秘に迫る!!

双子のテレパシー

mminazuki2007-01-07

「リサが、デートしていると私も楽しい気分になるわ。」


リサの双子の姉妹デビーは、こう話す。双子には テレパシーがあり 感情を共有することができると言う。彼女達は、こんな体験を語り始めた。


ある日 ニューヨークに居たデビーに 突然痛みが襲い掛かった。それが 間もなく自分自身の痛みでないことを理解する。そして次の瞬間 双子の姉妹リサに異変が起こったことを察した。


「人には、うまく説明できない感覚よ。」デビーは言う。


同じ頃リサは 地球の反対側で 夜のオーストラリア内陸部を走行中 交通事故に遭っていた。人気のない場所である上 運の悪いことに相手は、牛だった。デビーは 直ちにシドニーの友人たちに連絡を取り リサの救助を要請。リサは一命を取り留めた。


また 或る姉妹の体験談である。真夜中、喉の渇きで目が覚めたカリーは、バスルームまで行き倒れた。バスタブで目の周辺も切ったが完全に気絶していた。双子の姉妹の片方は 熟睡中であったが 自分を呼ぶ声で目を覚ます。眠っていたにも関らず バスルームに直行すると カリーが血を流し横たわっていた。


「急いで病院に行ったけれどあれは 不思議な体験だったわ。」


テレパシーは、科学的に証明されてはいない。しかし双子が同じ体験をするのは よく聞く話だ。例えばテストの答案を 同じところで間違えていたり 同様の答えを記入したりする例が いくつも報告されている。カンニングの疑いを晴らすのに苦労する点は 悲劇的である。テレパシーか偶然の一致か それとも同じ環境に置かれた事が 似た回答を導き出すのか?こんな実験が試みられた。


双子の三組の姉妹に同じ答案用紙を渡し 隔離されたそれぞれの部屋で 普通にテストを行う。結果は 姉妹同士 不自然な類似点が見られたそうだ。


「答えがわからなくなると妹に訊ねたりする場合もあるわ。笑」同様の環境であるなら 湧き起こる感情さえ似てくるのは当然である。様々な可能性を排除しての不思議の解明は 更に続く。


テレパシーは、科学的根拠よりは むしろ個人の体験によって信じられている。実際体験したものにとっては 決して否定できない感覚であると言う。昨晩見た夢の内容を双子の一方が言い当てたり 双子の一方が骨折した部分に傷も疾患もないのに痛みを生じたもう一方の話など、感情の共有が 双子の間に存在する事例は 数多い。


科学者にとっては 疑わしい問題でもあるこのテレパシーを科学的に検証する実験に次のことが行われた。双子の兄弟の1人に皮膚電気反応装置と脈拍 血圧計を装着、ヘッドホンで外部からの音を一切遮断した。別の部屋では もう一方に、目隠しをして 刺激を与えた。陶器が大量に割れる音、風船の破裂音 氷水に手を浸す。これらの実験は三回に渡り試みられたが 僅かなタイムラグはあるものの 装置をつけた もう片方の双子が、自分のことのような反応を示す事を確認した。これが テレパシーの兆候であるなら 感情の共有は否定できない。また一卵性双生児の多くにこれらの興味深い結果が出ている。しかしここまでの実験もテレパシーを立証することに 繋がらなかった。体の反応が脳の動きと一致するとは 限らないこと、双子兄弟の物理的距離が問題視され 実験の結果は、致命的欠陥を指摘されることとなる。


しかしながら この実験に参加したパウルス兄弟は 生後三日目にして テレパシーを発揮し兄弟の命を救った。双子の出産後、母親は極度に疲労していた。まずダミアンにミルクを飲ませたあと リチャードのオムツを替えていると 彼は 激しく泣き出した。それは まるで痙攣を起こしているようでもあった。母親は、世に言う双子の意思疎通をふと思い出し双子のダミアンのほうを振り返ると、ダミアンが居ない。慌ててベッドを探すと ダミアンは、ふかふかの枕に顔も身体もうずまってしまって窒息し既にチアノーゼが表れていたのだ。素早い人工呼吸を行いダミアンの命は寸前のところで救われた。


リチャードが居なかったらダミアンは 助かっていなかったでしょう。母親は、こう語る。


さて双子の神秘とも言えるテレパシーは 存在するのだろうか。
双子の神話双子のタブー
http://www.d2.dion.ne.jp/~otoyo/futago2.htm 





資料 
NationalGeoGraphicChannel

双子と分身 -〈対なるもの〉の神話- イメージの博物誌 34

双子と分身 -〈対なるもの〉の神話- イメージの博物誌 34

パラケルススParacelsus (1493-1541)

mminazuki2006-10-30

「人間に役立つ為に自然から成長してくるものを 
その本性によって秩序付けられているところまで 
もたらす人こそが錬金術師である。」

パラケルスス錬金術は、それまでの黄金を作り出すことが中心となっていた錬金術を転化し 悪の時代を象徴するペスト・梅毒・皮膚病などと立ち向かう医薬の研究を始める。しかし自然の中に存在しない新しいものを技術によって作り出すことが目的ではなかった。既に存在している自然物に隠された本性を開示することで彼の錬金術の捉え方は、医術を支える柱としての役割を果たす人間の治療と救済の手段として位置づけられている。



奇蹟の医の糧―医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」の構想

奇蹟の医の糧―医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」の構想

君たちは、肉体の病気や外傷の病気に関して 優れた大いなる秘密を内に含んでいる明礬から 自らの錬金術作業を通じて どんな役立つものを作りたいと思っているのか。薬剤師の慣例によって その内部に存在する本性に基づいて 明礬を役立つものにするのは 誰なのか。明礬だけではなく ムミア(ミイラ)もまた同様である。君たちは、それを何所に探すのか。異教徒たちの住む海の向こう側か。なんとまあ、君たちはお人よしである事か。探しているものは、君たちの家の前や都市の囲壁にある。


しかし君たちは錬金術を知らないので 自然の神秘も知らない。君たちは、アヴィケンナ、サヴォナローラ、ヴァレスクス ヴィゴーが書いた本を持っているので 自分たちは正しいと思っているだろうか。みな素人に過ぎない。誰もこの秘密に頼ることなく何が自然の中にあるのかを知る事はできない。君らが先生たちや全ての著述家たちの本をしらべて珊瑚には何が出来るのか 私に話してもらいたい。知ったかぶりをして珊瑚の力について沢山の長い無駄話をしても 実際に試してみると 君たちは、珊瑚の特性に由来する些細な事ですら示す事は出来ない。アルカナを製造する過程がそこに書かれていないからである。その過程が遂行されてはじめて 珊瑚の特性でてくる。君たちはすべて底抜けのお人よしである。 すり潰すこと 篩にかけること 混ぜ合わせる事が重要であると思い 砂糖を加えて粉末薬をつくる。


彼らは、プリニウスやディオスコリデスなどが薬草について何を書いたのか確かめる事はしなかった。彼らは、それを高貴な方々から学び そのような特性の多くを知る事となり 甘い無駄話で書物をこしらえた。躊躇いながらも君たちは 彼らが書いていることを行うのか。 ヘルメスとアルケラオスは、ヴィトリオルについてなんと語っているのか。大いなる特性、是が真実であり その特性は、ヴィトリオル(硫酸塩)の中にある。 しかし君たちは 青のもの(硫酸銅)にしろ 緑のもの(硫酸鉄)にしろ どうしてその特性がヴィトリオルの中にあるのか知らない。君たちは、自然物の第一人者であるというのか。残念なことに君たちは、 それで何も果たそうとしない。その他の錬金術師や さらに哲学者は メリクリウスの力について何と語っているのか。


さあ 私に話してもらいたい。磁石が何もひきつけない時 その原因は何か。ヘレボルスが嘔吐を催せないとき その原因はなにか。君は 排便させ嘔吐させるのに役立つものを知っている。しかし多くの人々によって報告されている治療に関してや アルカナに関して何も知らない。だから君は 愚か者の一味である。さあ 話してもらいたい。自然物の力に関する技術と知識に関して 誰に信頼を置く事ができるのか。それについては 書いてきたが それを確かめる術を知らなかった人なのか 或いは、確かめる術は知っていたが それを書いてこなかった人なのか。プリニウスこそ 示せるほどの吟味をしていない、ということではないのか。プリニウスは そもそも何を書いたのか、プリニウスは、錬金術師から何を聞いたのか。そう言うことも知らず 誰が錬金術師であるかも知らないのだから 君は 藪医者なのである。


Эアルカナ arcana
パラケルススの医学において アルカナは中心的役割を果たす。アルカナは、ラテン語のarcaからの派生語で お金を入れる小さな箱を意味した。この形容詞の中性型が アルカヌムarcanumであり 名詞化した形容詞は、既に「秘密」「神秘」の意を持ち宗教的儀礼の用語に用いられていた。パラケルススのアルカナとは、万能薬であり 錬金術の第五元素の探求が まさにアルカナの探求に他ならない。つまり 第五元素とは、四つの元素的物質が アルカナから取り除かれた時 後に残っているものを示す。また 本来のアルカナの性質は 癒しとしての効能及び効力があり 揮発性で物体的ではなく カオスであり 明るく 透明で 星に導かれる性質であると 彼は言っている。


Э自然
パラケルススの言うところの「自然」とは、人間が自然を自由に操作することではなく 自然によって示された本性に人間の技術が従う事を意味する。自然物の本性という概念は、天体の世界から流れ込んで刻印された性質の事であり それを把握する事は 操作ではなく、自然への従順であるという。中世のアリストテレス的スコラ哲学では、自然の世界は、段階的に秩序付けられた一つの体系とみなされており 人間もまたその世界の秩序における一部と考えられていた。そのため 自然は、人間によって拡張できるものとはみなされず キリスト教的見方では 云わば閉じられた世界であった。しかし彼は、自然の隠された特性を人間に向けて開示させ錬金術を人間の有用性に役立たせようとした。

錬金術 Alchemy

mminazuki2006-09-28

『アブタラ・ジャライン』(エジプト語錬金術書)

ありきたりの雨水を充分に 少なくとも10クォートとって 
それをガラス容器に 少なくとも10日間密封しておきなさい。
そうすると容器の底に沈殿物やカスがたまる。
きれいになった水を容器から取って それをボールのような
木の容器に入れなさい。
そして その容器を半分に切って そこに三分の一ほど
その水を入れるのです。そして日中、人目につかない場所で
日向にさらしておきなさい。

これが終わると 聖なる赤ぶどう酒を一滴 その水に落としなさい。
するとたちまち その水の上に霧が立ちこめ真っ暗になります。
それは、万物想像の最初の情景のようです。

それから二滴入れてみなさい。闇の中から光が差してきます
そこで7分半毎に少しずつ、最初は三滴 次に四滴、5滴、六滴と
ぶどう酒を落としなさい。

それ以上は、必要ありません。
水の表面に次々とあるものが一つずつ現れるのが目で見られます。

これが神が六日間で万物を造ったのと同じ情景なのです。
このようにして万物想像が成されたのです。
大きな声で言う事ができず 私もまた明かす力も無い秘密というのは
こう言うことなのです。

こうした作業をする前に まず跪きなさい。
自分の目でたしかめなさい。
これが この世界が創造された情景だからです。
そして こうした情景をそのままにしておきなさい。
30分もしたら皆消えてしまいます。

こうして神の秘密をはっきり見る事ができるのです。
それは今、大人にも子供にも隠されていることなのです。

モーセが、万物創造に関して書いた事が 何であったか
今や はっきりと理解する事が出来るでしょう。
そしてアダムとイヴが追放の前後 どういう様子をしていたか
ヘビが何者であったか
どういう木の実を二人が食べたかが わかるでしょう。

また楽園とは、どこにあって どういうところか
正しき者たちは、どういう肉体に生まれ変わるのか
そしてその肉体が アダムからもらった この肉体ではなく
『聖霊』によって得られる肉体 つまり『救世主』が
神の国から持ってきた肉体である事がわかるでしょう。


アラビア語錬金術は、「エジプトのもの」と言う意味であった。Al-Khemeiaは、エジプトの古代の名前 Khemennu(月の国)に由来する。ユダヤ女マリアは、最初の錬金術師であったと言われた。彼女は、カリフの統治時代 アルコールを蒸留する方法を発明し二重鍋も発明した。フランスでは、今でもその鍋を「マリヤの湯槽と呼んでいる。1575年、ブラウンシュワイク公ユリウスは、一人の女錬金術師を鉄の椅子に座らせ火炙りにした。何故ならその女性が卑金属から金を作り出す方法を教えなかったからである。


神秘主義の体系としての錬金術は、性的シンボルに満ちている。錬金術の過程にしばしば現れる「結婚」・「交合」 あるいは、性的描写の図は、錬金術を面白いものにしていく。錬金術判事絵は、よくある両性具有のイメージで 男性と女性の諸力が統一されているものであった。月と太陽は 裸の男性と女性の姿で表され 月は、その夫に「おお太陽よ、雌鶏がいなければ雄鶏が何も出来ないのと同じように おまえさんも 私の力がなければ 一人では何も出来ません。」といった。


錬金術師たちは 女性の聖なる力「知恵」(Sapientia)、あるいは、グノーシス派の太母である ソフィア(Sophia)を求めた。「哲学の水銀」(ウォレンテーヌス)では、ソフィアは、冠をかぶり その乳房からは、血と乳がほとばしる魚の尾を持ったアフロディテとなっている。こうした姿は、ヒンドゥー教の世界の母 聖母マーヤ(MAYA)を真似たものである。


錬金術師たちは アフロディテを「哲学者のセイレン」と呼ぶ。彼女は、深海のMariaから生まれ その乳首から血と乳を流している。イタリアの写本をみると あごひげを生やした二人の哲人が、アフロディテの乳房をむさぼるように吸っている。それは乳(ちち)の白と血(ち)の赤に象徴されている秘密を 吸い取ろうとしているのである。同じ赤と白が「錬金術師たちの花」にも現れた。赤と白が混じった五弁のバラは、それを「栄光ある子供を生む子宮」と呼んだ。また聖母マリアを象徴するバラもこれと同様だった。


マリア・ソフィアは グノーシス主義錬金術の女神であった。賢者の石は、時に詭弁学派の石とも呼ばれ 錬金術書では、隠れた女神は知恵の母と呼ばれ 聖母マリアの諸要素と異教の母のイメージを併合したものと言われていた。


古代、太母が「聖なる容器」として表されたため 多くの錬金術書には 明らかに性を寓意すると思われるものがみられた。たとえば、ある書(哲学的不安)には、次のような一節がある。

その白い木を持ってきて 円形の暗い露に囲まれている家を建てなさい。
そしてその家に100歳の男を入れて 風も埃も入らないように閉めておきなさい。
そして八日間 放っておきなさい。
そうするとその木の実を食べ続けて若者になるのです。
なんとすばらしいことでしょう。
ここで父親がむすこになり 生まれ変わるのです。

再生の神秘について同じように寓意的に述べることは 中国の錬金術士たちにとっては 当たり前の事だった。彼らは 液体にした金を飲み長寿を得る事ができると語った。それは 金を作る過程でできる真っ赤な地獄の火の成分によるのであり その成分は、男性と女性の精髄を表すものなのである。といった。

私は、精をだして畑に種子を蒔かねばならない。
その畑の中には、霊妙なる胚がある。
それから咲く花は、黄金のような色で芽は大きくないが
種子は円形で傷の無い宝玉のようである。
其れが成長するには、中心地の土のお蔭であるが
高い山から 水をひかねばならない。
9年(9ヶ月)間栽培すると根と枝が上級なる聖霊の天界へ
達するのである。

聖職者は、錬金術で用いるこれらの言葉が理解できず この「悪魔の術」に携わる者たちを放置していた。しかし公に『化学』に反対が表明されたため多くの優れた人々は、この錬金術と言う「化学」から離れてゆく。教会が、錬金術に反対し 黒魔術と同一視した理由は、聖書や牧師が与える以上に神の啓示を簡単に実現できることにあり 教会を脅かす存在となったからであった。錬金術の作業は、実に秘密に満ちていた。


ユングは、何故 こうした化学的過程が神話上のシンボリズムの茂みに隠されたのかを「自然科学は、教会によって異端と断ぜられ 直後異端審問が盛んに行われた時代、自然科学に手を出す人は、殆ど迫害に遭う、自身を守る方法として寓意をつかい また神学上の原理が在れば それら寓意の中に隠匿する事が出来たからだ。」と語る。錬金術の文献に見られる豊富な性的シンボルを解明すれば その秘密は、いつか解明されるであろう。

記号・図説 錬金術事典

記号・図説 錬金術事典

錬金術の歴史―近代化学の起源 (科学史ライブラリー)

錬金術の歴史―近代化学の起源 (科学史ライブラリー)



カリフ:マホメットの後継者の意で回教国教主としてのトルコ国王の称号