毒 幻想・幻聴

mminazuki2005-07-10

マタイ福音書24-30「良い麦と毒麦」
「ある人が自分の畑に『良い種』を蒔いた。 だが眠っている間に、敵が来て麦の中に毒麦を蒔いて行った。 麦が芽生え、やがて実ったとき、毒麦も現われた。 その畑の僕たちは、主人の所に来て言った。『ご主人さま。畑には良い麦を蒔かれたはずですが どうして毒麦が出たのでしょう。』 主人は言った。『敵のやったことです。』すると、しもべたちは言った。『では、私たちが行ってそれを抜いて集めましょうか。』 だが、主人は言った。『いやいや。毒麦を抜き集めるうちに、麦もいっしょに抜き取るかもしれない。 だから、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい。収穫の時期になったら、私は刈る人たちに、まず、毒麦を集め、焼くために束にしなさい。麦のほうは、集めて私の倉に納めなさい、と言いましょう。』畑に良い麦と悪い麦とが蒔かれても、その収穫の時まで麦は選別されず ともに生育される。 この聖書の教えは、少しばかり方法を間違えてしまいました。収穫後、悪い麦が火の中にくべられても事既に遅し。

【麦角病】
ライムギ・オオムギ・小麦の穂に小さな角(つの)状の黒い突起物が発生する。これは麦の実に寄生するバッカク菌核である。麦角病、別名「黒穂病」と呼ばれ中性の文学にも登場する。強い毒性を持ち農民たちは、この毒麦を嫌った。誤って食べてしまうと痙攣や壊疽を引き起こし妊婦や家畜は 流産の恐れがあった。錯乱した患者は辺り構わず噛み付いたり奇声を上げたり手のつけようのない状態に陥り為 「麦角病」が発見させるまでは、発病したものを 狂犬病 狼男 魔女として扱い処刑にしていた。また上述のようにばっかく菌は 流産を引き起こす作用があることから 堕胎薬として密かに使用されていた時期もある。麦角は 収穫の秋に地に零れ落ちると越冬し翌年麦が開花すると胞子を放出する。この胞子は、蜜を含み昆虫たちに拠って他の花へと伝播してゆく。また実になる部分に侵入すると次に他の花へと移る分生胞子を作る。