ドルイド僧の衰退

ケルト人は、ピュタゴラスの転生信仰のように魂の不死性と死後の生を信じていた。その証拠に死者に手紙を書いたり金銭を前貸ししたり死者はその所有物全てとともに火葬にされるが親類縁者は火葬されている火の中に飛び込み 遺体をその腕に抱いたとも云われているほど死を恐れない。カエサルは言う。この不死信仰が戦闘におけるケルト人の伝説的勇気を支えるものに他ならなかったと。43年、クラウディウス帝は、帝国内でのドルイド僧の活動を禁止した。その後 ローマ人はモナ島(マン島)のドルイドの聖なる本拠地を破壊し略奪。このとき戦場の中に黒衣の女ドルイド僧が現れ跳ね回り神々に大声で呼びかけローマに呪いをかけたと言われているが 結果ローマ人は、ドルイド僧を一人残らず殺した。聖なる森は、荒地となり二度と繁栄することはなかった。