mminazuki2005-06-14

ドルイド

ケルト民族は 紀元前5世紀までにガリア・ブリテンアイルランド ヨーロッパ・小アジアバルカン半島へ広がりをみせた民族でその気性の激しさから「野蛮な民族」と恐れられていた。ドルイド僧は それらケルト民族の高位の司祭であり「ドルイド」とは古ゲール語で「樫の木を知っている」或いは「樹の賢さ」と云う意味でもあった。一世紀ローマ人による制圧活動が開始される。それに伴い徐々にケルト人居住地はキリスト教に支配されてゆく。ドルイド僧のその儀式と教えは、決して外部に漏らすことを許されず秘密の内に行われる口伝よって受け継がれた。その方法により、ケルト民族が絶えてしまった後、記録はほぼ残っていない。研究対象としてのドルイド僧は、紀元前二世紀から紀元四世紀までにギリシア人とローマ人の書き残した書物からの推測に過ぎないまま多くの謎で満ち溢れている。