憑霊観破法

mminazuki2005-11-19

古神道系秘法
平時において 或いは外出時 または、神事の最中、自身の頭部に何らかの感応がある場合、どのようなものが憑いているのか 憑依霊の正体、属する霊界を識別し 具体的に知る方法がある。憑霊は 正神界系、天狗界 妖魅界 邪心界 魔界に分れ 正神界を除き その他の各界には人霊や動物霊が入り混じっている。尚、何らかの感応を気線と呼ぶ。気線とは、霊界と現界とをつなげる電波のようなもので 霊的に敏感な人であれば、その感触がわかるとされている。


神祇大道によると 頭頂部に爽快感を感じれば正神界の中位の神が憑依していると見る。この神霊は当人が 普段その存在を気にすることがないほど自然で清々しいものである。神意にかなって生きているまともな人間の通常の状態を示す。


逆に頭頂部鈍痛を感じ 疼くような痛みを知覚したならば 神の怒りに触れている疑いがある。痛みは強いほど霊或いは神の怒りは強いとみる。その際 飲酒 刺激物は避け身を慎み神前に向かい 神の怒りが納まるまで祈念を行う。単に気線を感じるだけであれば 警告、注意の暗示で 本人に害が及ぶ事は無い。


頭頂部に近い両側面に疼痛、異常感を感じたのであれば 先祖霊がの警告 或いは怒りを伝えているとみなす。男性の場合、右側面は女の先祖霊、左側面は男の先祖霊である。女性の場合は この逆になる。謹慎反省し供物を捧げ冥福を祈らねばならない。尚、この部分に爽快感あれば 先祖は喜んでいるといわれている。


さて この先祖が自分とどのような関係であるのかを知る方法がある。気線を感じた際 或いは、疼痛があった場合速やかに左手を広げるべし。(女性は右手)その瞬間 特定の指が 冷気を帯び ぴくぴくと震える。この際 親指であれば遠い祖先、人差し指なら父親か祖父。中指は母親か祖母。薬指なら 兄弟姉妹か叔父叔母、小指なら子供の霊の印とされる。


親指の指頭に針で突かれたような痛みがあったなら 先祖が本人に凶事、災難の近い事を知らせていると見る。また親指側面がズキズキと傷んだ場合、本人に近く降り掛かる災厄から 護っている状態を示す。指の根本に理由の無い痛みを感じた場合、その指に該当する霊が供養を求めているので 速やかに神事を執り行う必要がある。そのほか その指の該当者に急変の起こる前触れである事も忘れてはならない。


頭頂部、額に近い場所に気線 痛みを感じた場合、その憑依霊は 霊格の低いものと判断される。人によっては天狗界の霊物が憑依することもあり 天狗界の「正」「邪」によって 疼痛部は異なる。


後頭部左右に痛みが現れたときは 修行中の動物霊、狐 狸 鳶 鷲などが 考えられ また 変死者 夭折者 この世に未練を残し死んだ者の怨霊が憑依する場合も 左右後頭部に異常な気線を感じ 果ては首筋から両耳上部に ぞっとするような冷気を感じる。死霊に限らず 生霊の怨念である場合も否めない。人によっては肩に異常な重圧を感じるものも居る。


妖魅霊が憑依すると コメカミ付近から側面耳上部辺りに気線を感じ 何者かが重く留まっているような不愉快な感じなる。妖魅霊は、野狐が多く 祓いを受けたり祝詞を唱え霊的な防衛をしなければならないとされている。


龍神系が憑依すると頭全体を紐で絞められたような気線を感じる。痛みを感じれば龍神の怒りに触れているとみなししかるべき対処法を取らなければならない。龍神の怒りの原因は、知らぬ間にその聖地を汚している場合が多い。同様に 頭全体が紐で絞められた感じでその位置が 耳上部あたりをぐるりと取り囲むのなら 蛇霊の仕業である。


頭全体をすり鉢で覆われるような重い気線を感じたならば 浮かばれない浮浪霊が 今まさにとり憑こうとしているときである。このとき 注意をしたのは 自分の傍らに者に既にとり憑き憑依が始まっている場合も少なくない。憑依霊がものを言いたいときには 男の霊であれば左腕 左足、女の霊であれば 右腕 右足に気線を感知するであろう。


さて 貴方はどのタイプ?

注:古神道秘法は、精神を集中し慎重を期し毎朝、祝詞を唱え修行を積んだ者のみ識別者となれる。安易に行うと妖魅界 邪心会の邪霊がとり憑き、精神に異常をきたすと恐れられている。