偶然の一致

ジョンベネ事件
自宅の地下室で変死体として発見されていた ジョンベネットのこの事件を、近所に住むマクレイノルズ婦人が予測していた。1976年彼女の娘が誘拐された。運良く娘は戻ってきたが このとき刺激を受けた劇作家である彼女が世間に発表した戯曲は ジョンベネ事件の遺体発見現場から日付に至るまであまりに酷似していたため 彼女が犯人であると疑われることになった。


・アーサー・ゴードン・ピム
アメリカの文豪エドガー・アラン・ポーの1937年に出版された小説は 半世紀後 そっくりそのまま実際の事件となった。小説の内容は 海で遭難した男性4人の飢えと渇きにあえいだ極限状態の行動を克明に描いたものであったが4人は籤引きで食料となる犠牲を決めることを思いついた。1884年、小説と同様 海難事故により4名がイギリスの外海で漂うことになった。彼らは籤によって食べられる人を一人決めた。彼の名はリチャード・パーカーであった。小説アーサー・ゴードン・ピムの犠牲者の名もリチャード・パーカーであったという この偶然の一致が実際存在している。


リンカーンケネディ
100年の時空を超え偶然の一致が見られた。この二人に関わる一致の結果としては 暗殺である。当選の年は、リンカーン1860年ケネディ1960年。暗殺後の後任の大統領の名はともにジョンソン。それぞれ、生まれは1808年と 1908年であった。リンカーンを暗殺したブースは1839年生まれで ケネディ暗殺と思しきオズワルドは1939年生まれである。この殺人に拠る裁判は ともに犯人死亡となった。更に言えばリンカーンの秘書の名は ケネディであり ケネディの秘書の名はリンカーンリンカーンを暗殺したブースは劇場で狙撃し倉庫に逃げ込みケネディを撃ったオズワルドは倉庫から劇場に逃げた。