地球空洞説 其の弐

ドイツ海軍もまた空洞地球を信奉した。
ペーター・ベンダーは、ドイツの戦闘機パイロットであった。
終戦までフランスの捕虜収容所で過ごすが その間サイラス・ティードの
空洞説を書いた雑誌「「炎の剣」を読み強く信奉するようになる。
ベンダーは ティードの空洞説に改良を加え新たなる概念が生み出される。
ベンダーは 宇宙は極めて小さなもので空洞の地球にすっぽりと
収まっている。人間は、太陽を中心とした球体の内部に住む。
発光する点が 太陽を廻って回転しており この光によりベンダーの
幻の宇宙を信じるようになる。昼と夜は 太陽が宇宙の片側にある結果に
過ぎない。と説いた。


ナチスが権力を持つとベンダーの地球空洞説は、ドイツ海軍高級将校たちを
夢中にさせた。ドイツ海軍が特に関心を持ったのは、「敵艦探知」だった。
当局は ベンダーの「実験的な証拠」とやらに飛びつく。
レーダーの照準を上空に定めることにより 中心を取り巻く外層から
電波が跳ね返り空洞の地球表面の対象物の正確な位置が入手できる。
ベンダーは「直接探知機」と云う装置を用いフロリダで実験を行う。
実験結果は ベンダーの地球空洞説を裏付け、且つ我々は
地球の裏側の住人だと説明した。その後5年に渡りベンダーは
オカルト好きのナチスを洗脳していく。


ベンダー説を阻止しようとするライバル、ヘルビガー主義者(世界氷河説)が
存在したがベンダーは海軍・空軍における影響力を保持した。
一方 ヴリル協会は このベンダーの空洞説を見過ごさなかった。
当時ヴリル協会では 地下の長老たちとコンタクトを取り 
そのパワーを地上で実現する事に夢中だった。
ヴリル協会入会者は 「半分に割ったりんご」を眺めて暮らす。
この方法が精神を集中させヴリルパワーを高めると信じ地球支配を夢に描く。
ナチスの間では ヘルビガー主義と人気を二分するベンダーは 
自説をアインシュタイン相対性理論の科学の力で説明する。
オカルティズムに染まりやすいドイツ海軍は、ベンダーの理屈で十分だった。
地球空洞説の証明するためドイツ政府は調査団の費用を支出する。
調査団には 赤外線のエキスパートのハインツ・フィッシャー博士が加わった。


調査団は バルト海リューゲン島でレーダーを上空45度の角度で設置した。
直進するレーダー光が反射し空洞の地球内の映像を映し出す事の証明のためだ。
この反射に成功したら イギリス海軍基地の映像をとらえるはずだと。
凹状の地球の湾曲による可視光線より屈折度少ない赤外線の
遠距離偵察が容易になるという理論からの実験であった。
莫大な時間も費用も費やされたこの実験は 立証できずベンダーは失墜する。
この実験に加わり
ナチスから研究の妨げになるような馬鹿馬鹿しい調査を強制された」と
口にしたフィッシャー博士は 後にアメリカの水爆開発に手を貸すことになる。


ベンダーは失墜したが 理論は現代も 空飛ぶ円盤信者によって生き残る。
地球外生物は実は 地球の内側に住んでいると。。。。。。。


私的には、地球空洞説は おとぎの国 或いは 
沈んじゃったアトランティス辺りが存在してる事を夢見ていますが(笑
まとまりがなくて申し訳ありませんがベンダーの説
自分で書いていて意味不明に陥りました。ごめんなさいです。
ということで ヴリル協会含む 素晴らしいページを見つけました。
勝手にlinkしてしまいましたが 叱られたら謝ります。


それとこれも 了承を得ていない発言で申し訳ありませんが
リンク先の不思議館の所長は 大学の卒論でヒトラーを書かれたはずです。
只今 お留守ですが6月には 戻られるはずです。
私もそれまでには 皆様と肩を並べられる様もう少し学習しておきますので
不思議館でお会いしましょう!